「博士の愛した数式」を読みました

小川洋子さんの「博士が愛した数式」(新潮文庫)を読みました。この本は単行本が発売されたころから知っていましたが、特に興味を持ちませんでした。少し前の日本経済新聞にこの小説の映画化についての記事が掲載されました。その記事で、私の好きな深津絵里さんが主演されていることを知り、急にこの小説に興味がわいてきて、読んでみることにしました。

映画に出演されている方々の写真が文庫本の帯に印刷されていたので、登場人物の姿形や声などはあえて想像せず、映画の配役のとおりのキャラクターを思い浮かべながら読みました。爽やかで且つもの悲しく、日が沈んだ後の夕焼けをながめているような読後感でした。

この小説を読みながら、少し前にWOWOWで視た「メメント」という作品を思い出しました。この映画の主人公は、博士と同じように記憶が短時間しか保持できない人でした。しかもこの人はその時間がわずか10分間ということで、博士よりも重傷です。この映画の素晴らしかったところは、物語を10分くらいの区切りで時間を逆行させることで、観客に過去を忘れるということを疑似体験させるということです。映画のストーリーが把握できない観客のいらだちは、記憶を保持できない主人公のいらだちに似たものであると思います(でも「メメント」の内容は、「博士の・・・」のようなロマンチックなものではありませんでしたが)。

「博士が愛した数式」に登場する整数論は、私も大学生の頃は興味を持っていましたが、そのころ勉強した内容はほぼ完全に忘れてしまいました。「博士」ほどではないにしても、人間の記憶なんてはかないものだなあと感じています。

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小川 洋子


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この記事へのコメント

2007年09月09日 08:43
こんにちは。
深津絵里さんがお好きでらっしゃるなら
映画 「博士の愛した数式」のほうも
きっとお気に召すだろうと思います。
深津さんの笑顔や料理を作っている姿など
とってもステキでしたから・・・。
2007年09月09日 08:43
追伸

遅ればせながら、こちらからもトラックバックさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
2007年09月09日 08:43
Bluebellさん、コメントありがとうございました。
映画の宣伝写真によく使われている、黄色のセーターを着た深津さんが特に気に入っています。
ハルル
2007年09月09日 08:43
私は長女から、この本読んでみたらと渡され、読み、映画観に行こうと誘われ、一緒に行きました。俳優さんたちが風景に溶け込んでいて、久しぶりに良い映画を観たという感じでした。
深津えりさん、踊る大走査線でファンになりました。

この映画、皮膚科の先生も観に行ってました。

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  • 博士の愛した数式

    Excerpt:  いろいろ見たいと思っている映画の中から「男たちの大和」を見ようと思ったのですが、娘も見たいと Weblog: 虹 色 ク リ ス タ ル racked: 2007-09-09 08:43